メタバース、最近新聞でも目にしますよね。正直意味を聞かれてもぼんやりしていてわかりにくいなと思っていました。本ページではメタバースという言葉の意味や歴史、実際の活用事例をご紹介します。
メタバースってどういう意味?
これから将来どうなっていくんだろう。なぜ注目されているの?
という方におすすめの記事です。
メタバースとは
インターネット上の仮想空間のことです。メタ=「超越」 バース=「ユニバース(宇宙)」を意味しています。
メタバース上の世界では現実と同じようにユーザー同士でコミュニケーションをとったり、経済活動を行うことができます。
なぜ今注目されているの?
メタバースは2021年ごろから注目されはじめました。ここでは注目されている理由を3点ご紹介します。
コロナ禍でのデジタル化進展
コロナウイルスの流行により、世界中が都市封鎖や自宅待機を余儀なくされました。
結果、出社や登校ができなくなり人とのコミュニケーションの取り方に変化が生まれ、オンラインでの会議やチャット、メールの活用など非対面のコミュニケーションが受け入れられるようになります。
現在、対面も徐々に増えてはいますが、以前に比べてオンライン上でのコミュニケーションが生活になじんだままであることはみなさんご実感の通りです。対面とオンラインのメリットを組み合わせてコミュニケーションをとっていくという考えが主流になっています。
VRの進化
VRの進化も追い風となりました。VR=「Virtual Reality」の略です。VRゴーグルやVRヘッドセットを使い、音に合わせて360°の映像を映すことで、実際にその空間にいるような感覚を得られる技術のことです。VRはメタバースの仮想空間に入るための手段といえます。近年、自分自身の動きと仮想空間を連動させることができる技術も進み、その技術を活用したゲームも続々と発売されています。
Facebookの参入
Facebook社が、2021年にMeta(メタ)に社名を変更しました。Meta(メタ)はメタバースから来ています。このニュースに驚いた方も多かったのではないでしょうか。
Facebook事業が伸び悩んでいた同社は、次なる収益の柱となる事業を探していました。今後伸びていく事業としてメタバースに狙いを定め、社名をMetaに変更する決断に至ったのです。
具体的な事例は?~ビジネス、ゲーム業界での事例紹介~
ここからは具体的な事例を紹介します。
ビジネスの世界
メタバースを社内で活用する方法としてバーチャルオフィスが挙げられます。
メタバースはアバターを通して、仮想空間上で現実と同じようにコミュニケーションをとります。現在でも、チャットやオンライン会議、オンライン研修を行うことは可能です。一方、連絡をわざわざするほどでもないか、とコミュニケーション一歩目を難しく感じたことはありませんか?
メタバースの仮想空間では自分のアバターを動かし、相手のアバターに話しかけることで現実世界と同じようにコミュニケーションをとることができるようになります。
ゲーム業界
上記のVRゴーグルから、メタバースといえばゲーム業界をイメージされる方も多いのではないでしょうか。仮想空間で自分の分身となるアバターを介してプレイするゲームはメタバースを活用しているといえます。
最近のゲームで言うと、Fortnite(フォートナイト)やあつまれどうぶつの森がメタバースの先駆けです。いずれのゲームも、仮想世界で自分の分身であるアバターを用います。アバターを介して戦闘を行ったりやコミュニケーションを取ったりすることが特徴となっています。
将来どうなる?
世界のメタバース市場(インフラ、ハードウェア、ソフトウェア、サービスの合計)は、2022年の8兆6,144億円から、2030年には123兆9,738億円まで拡大すると予想されています。(図1)。
また、日本のメタバース市場(メタバースプラットフォーム、プラットフォーム以外(コンテンツ、インフラ)、XR(VR、AR、MR)機器の合計)は、2022年度に1,825億円(前年度比145.3%増)となる見込みで、2026年度には1兆42億円まで拡大すると予測されています(図2)。
また、コロナ禍の継続によって法人向けの仮想空間を利用したバーチャル展示会、社内イベント等のオンラインイベントや教育・トレーニング、インターネット通販での接客やショッピング体験などの用途での利用が拡大しているという見解を総務省が発表しています。
まとめ
メタバースについてこのページではまとめました。デジタル化が進んでいる中一つのトピックスとして知っておくと、今後ニュースや日常会話でメタバースという言葉を耳にしたとき、スムーズに理解できるかもしれませんね。
まだまだメタバースは発展途上といわれています。今後の進化が楽しみです!
コメント